自立への道と支援制度の壁
「毎日、子どもを育てながら、生活費の心配が頭から離れない」
「”ひとり親”としての制度に当てはまらなかった」
そんな思いを抱えながら、一人で頑張っている方へ――
私も、同じような苦しさを経験しました。
この投稿では、「ひとり親」としての制度を受けられなかった私の体験と、そんな中でどのように生活を立て直す一歩を踏み出せたかについてお話ししたいと思います。
「ひとり親」と認められなかった私の葛藤
「ひとり親」と認められない制度の壁
別居中の私は、法律上「ひとり親」とは認められませんでした。
そのため、児童扶養手当の支援を受けることができない現実に直面しました。実際には子どもを一人で育てているのに、「離婚が成立していない」というだけで制度の対象外になってしまったのです。
それでも、両親の助けや他の支援制度に頼りながら、少しずつ前へ進むことができました。支えがあったからこそ、次のステップに進むことができたと、今振り返っても感じています。
働けることの幸せ
両親の支えがあったから働けた
別居後、私はすぐに仕事を見つけました。
小さな子どもがいる中でも働くことができたのは、「大丈夫だから、行っておいで」と背中を押してくれた両親の協力があったからです。
家族の支えがなければ、この時期を乗り越えることはできなかったと今でも強く感じています。
夫の借金完済
当時の私は、夫が残した100万円程の借金を返済しながら、2歳と3歳の娘たちを育てていました。お給料が入っても、すぐに返済で消えてしまう。泳いでも泳いでも前に進めないような、そんな感覚で必死にもがいていた日々。
そして、約2年かけて借金を完済できたとき──
「これからは、自分たちの生活をちゃんと築いていける」
そう思った瞬間、心の奥に希望の灯がともったようで、なんとも言えないワクワクした気持ちが湧いてきました。
働くことで得られた小さな幸せ
たとえ大変でも、自分の力で子どもたちの生活を支えられることは、かけがえのない幸せでした。
仕事で得たお給料で、娘たちのご飯や洋服を買える。家賃を払える。
それはただ生活費を稼ぐという以上に、「自分で歩いている」という実感をくれました。
お金が勝手に不必要なものに使われることもなく、自分の意思で管理できる安心感。そして、少しずつでも将来のための蓄えを築けるという希望。
夫の借金返済を抱えたマイナスからのスタートだった私にとって、この「安心感と希望」は心の支えになりました。
生活保護を選んだ理由と自立まで
制度を頼る決断
「子どもたちに、ちゃんとあったかい服を着せてあげたい」
「毎日、ちゃんとごはんを食べさせてあげたい」
そんな当たり前の願いさえ叶えられるか不安だった時期、私は生活保護を受ける決断をしました。そのおかげで、私たち家族は少しずつ自立への道を歩むことができたのです。
ただ、制度を利用する中で、心が折れそうになることもありました。
正直なところ、生活保護を利用していることが周囲に知られるのが怖く、気持ちが重くなる時もありました。
毎月の市の担当職員との面談では、「なぜ離婚しないのか」「本当に離婚する意思はあるのか」といった質問を繰り返されました。もちろん制度上必要な確認であることは理解していましたが、当時の私にはその言葉が責められているように感じて、心が苦しくなることもありました。
また、田舎の僻地であっても車の所持は認められず、病院などへの移動手段は、自転車で子どもと三人乗りをしたり、タクシーを利用するのが当たり前でした。そんな状況の中、父を病院へ送るために、両親の車を使って送迎することさえも制限されてしまいました。ただし、こうした制限もすべてが一律ではなく、相談することで例外的に認められるケースもあるようです。
自立へと導いてくれた制度
やがて娘たち二人が通える保育園が決まり、私はパートからフルタイムへ、そして収入アップのために転職を決意し、それに伴って生活保護も卒業することができました。
生活保護は私たち家族がひとり親の制度を使えず途方に暮れていたところを支えてくれた大切な制度でした。
今は心から、感謝の気持ちでいっぱいです。
まとめ:必ず助けてくれる制度がある
大切なのは、いつか自分のペースでまた歩き出すこと。そのために一時的に助けを借りることは、決して恥ではありません。
「ひとりで頑張らなきゃ」と思わなくていいのです。助けを求めることは、弱さではなく、前に進むための大切な選択肢です。
🌈あなたのがんばりは、きっと未来の笑顔につながってる
今つらくても、きっと少しずつ道は開けていきます。
焦らなくて大丈夫。自分のペースでいいんです。
子どもたちは、ちゃんと見てくれてる。あなたの努力は、必ず何かのかたちで、未来の安心や笑顔に変わっていきます。
一緒に、少しずつ前を向いていきましょう。
🌟 あなたは、ひとりじゃない。
私の経験が、あなたの背中を少しでもそっと押すことができれば幸いです。