別居後も止まらない攻撃
心をえぐる「言葉の暴力」
シングルマザーとしての道を選ぶまで、私は長い間、言葉による暴力に苦しんでいました。
特に別居後、彼の暴言はエスカレートしていきました。
「お前は俺がいなければ何者でもない」 「娘たちを父親から引き離すなんて最低の母親だ」 「悪い噂を流して、この街にいられなくしてやる」
そんな言葉を繰り返し浴びる中で、自己肯定感はボロボロになっていきました。
エスカレートする脅迫と恐怖
勇気を出して距離をとったはずなのに、心の平穏はやってきませんでした。むしろ、彼の行動はどんどんエスカレートしていくばかり。
毎日のように届く長文の脅迫メール
突然家に来て、玄関のドアを激しく叩く
職場にまで電話をかけてくる嫌がらせ
「お前のせいで娘たちは不幸になる」
「この街にも会社にもいられなくしてやる」
そんな言葉がメールや電話で繰り返されるたび、チャイムが鳴るだけで体が震え、スマホの通知音すら怖くなる日々に悩みました。
「この決断は間違っていたのだろうか……」そんなふうに、自分を責める気持ちが何度も押し寄せてきました。
弁護士と警察に相談|小さな一歩を踏み出す
もう限界だと思ったとき、私は「ひとりでは抱えきれない」と判断し、思い切って様々なサポートに頼ることにしました。
- 勤務先の弁護士に相談し、彼に対して会社への連絡をやめるよう通知文を送ってもらう
- 市役所に相談に行く
- 警察にも相談し、嫌がらせの記録を残してもらう
ただ、警察からはこう言われました。
「身体的な暴力がない場合は、即座の対応が難しいのが現実です。できることは彼の知ら無い場所に引っ越すことです。」
ただ当時の私は、引っ越す費用もなければ、実家が標的になるかもしれないという不安もありました。だから、引っ越しは現実的ではなかったんです。
決定的に彼から逃れる手段がない現実に、ただ立ち尽くすしかない状況。
それでも私は、「一人で抱えるのではなく、誰かに助けを求めたこと」自体に後悔はしていません。
誰かに話すこと、記録を残すこと、声を上げること。
小さな行動かもしれませんが、それは確かに「自分を守るための一歩」でした。
**精神的DVやモラルハラスメント(モラハラ)**は、
法律上でも「婚姻を継続し難い重大な事由」として、離婚理由になります。ただし、そのためには証拠が大きなカギになります。
実践ポイント|自分を守るためにできること
私が実際に行った対策
もし今、同じように悩んでいる人がいたら、自分や子どもを守るために、こんな行動をしてみてください。
メールやLINEなど、脅迫の記録を残す
ボイスレコーダーで録音する・日記をつける
行政窓口や弁護士など、専門家に相談する
どれも小さな一歩かもしれませんが、自分を守る“盾”になる大事な行動です。
心のケア|専門のサポートを受けることの大切さ
言葉の暴力って、目には見えないけれど、心に深く傷を残します。私も、彼が突然家に来た翌日は、精神的に限界で、仕事にも行けないほど消耗していました。だからこそ、心のケアはとても大切。私も、
カウンセリングを受ける
心療内科を受診する
そうやって少しずつ、感情を整理していきました。
その過程で、失っていた自己肯定感を取り戻し、前を向けるようになったんです。
絶望の中にも、小さな光はある
安心して過ごせるようになるまでに、10年以上かかりました。
今でも、彼は近くに住んでいて、突然娘たちに会いに来ることがあります。娘たちの父親ですから完全に私の人生から彼を切り離すことはできません。でも、今の私は以前よりもだいぶ、心の平穏や安定を感じられるようになっています。
自分の考え方を少しずつ変えていくことで、彼に振り回されることも減っていきました。
そして今、心から思うんです。「やっと、清々しい気持ちで毎日を過ごせるようになったな」って。
同じように悩んでいるあなたへ
安心して暮らす権利
安心して暮らすのは、あなたの“権利”です
言葉の暴力は、我慢するのが“当然”でも、“義務”でもありません。
あなたには――
安心して暮らす権利
自分らしく生きる自由
未来を選ぶ力
があります。
信頼できる人に話してみてください。
専門の窓口に相談してみてください。
たった一歩でもいいんです。あなたのその勇気が、きっと未来を変えるはずです。
「離れる決断」は、逃げじゃない。
前に進むための一歩です。
あなたはひとりじゃありません。
このブログや私の体験が、少しでもあなたの心に寄り添えたら、心からうれしいです。
相談できる支援機関
もし、今すぐ助けが必要な場合は、ぜひ、以下の機関に相談してみてくださいね。
- 日本司法支援センター(法テラス)|無料法律相談 法律の専門家に無料で相談できます。DVや離婚問題などにも対応しています。
- 母子家庭等自立支援センター(全国母子寡婦福祉団体協議会) 母子家庭の生活や就労の支援を行っています。
- 地域の社会福祉協議会や市区町村の相談窓口 お住まいの自治体の公式サイトをご参照ください。
ひとりで抱え込まなくて大丈夫。
あなたが安心して未来に進めることを、心から願っています。