養育費を払わない元夫
うちはもちろん、養育費は一切もらっていません。
「お金と娘に会う権利は別だ」
そう言い張る元夫は、数ヶ月に一度、突然家の戸を叩いて現れます。
別居後しばらくは「お金がないから、稼げるようになったら養育費は払う」と言っていました。ところが再婚してからは、高級SUVに乗って現れ、娘たちにこんな話をして帰っていくのです。
「パパはお金稼いでるから、いい車にも乗れるし、今度海外旅行も行く予定なんだよ。」
これはただの自慢?それとも「養育費を払える状況になった」と、遠回しに伝えようとしているのか?
高校進学・歯列矯正・大学進学…これから必要なお金の現実
ちょうどその頃、長女は中学2年生。
高校受験や歯の矯正、そして大学進学。これからかかるお金のことを考えると、胸がぎゅっと締めつけられました。
「娘たちに、希望する高校へ進学させてあげたい」
「そろそろ歯の矯正もさせてあげたい」
離婚していても、両親が協力することはできるはず。今だからこそできることを、できる限りやらせてあげたい。
どれだけ養育費を拒んできた元夫でも、さすがに娘たちの進路や将来に関わることには協力してくれるのではないか――そう思い、私はついに「養育費請求」という一歩を踏み出す決心をしました。
養育費を拒み続ける元夫との闘い
これまで元夫は、一切の養育費支払いを拒否してきました。
一対一で話そうとしても、「君は金金って、なんて貪欲なんだ」などと罵られ、話し合いはいつも感情的で泥沼に。まともに「お金の話」などできる状態ではありませんでした。
そこで、長女が中学3年生になるタイミングで、私は養育費調停を申し立てることにしました。第三者である調停委員を介して、冷静に話し合うためです。
「さすがに、娘たちの進路のためなら今回は応じてくれるかもしれない。」
そんなわずかな希望も胸に、私は覚悟をもって調停に臨むことにしました。
過去の調停で味わった苦しみ
実は私、以前に離婚調停を経験しています。

そのときは、まともな話し合いにもならず、精神的にひどく疲弊しました。
そして今回の養育費調停。きっとまた、心ない言葉や態度で傷つけようとしてくるはずです。
でも、それでもやらなければならない。娘たちの未来を考えると、避けては通れない話し合いなのです。
冷静さを失わず、娘たちを守るために――私は、もう一度この壁に立ち向かうことにしました。
それでも、前に進むために
話し合わずに養育費をもらえないままでいるよりも、話し合った末、それでももらえなかった方が、きっと悔いが残らない。
ここまで真剣に「娘たちの未来」について話し合う場を持ってもなお、養育費を拒むのなら―それがその人の答えなのだと、もう受け止める覚悟もできました。
これは、私が前に進むための、最後の挑戦です。
まずは専門家に相談から
まず最初に動いたのは、弁護士への相談でした。
信頼できる専門家のアドバイスを受けながら、少しずつ調停の準備を進めていきます。
「娘たちの未来を守りたい」――
その思いを胸に、私はもう一度、前を向いて歩き出します。
次回予告:調停申立ての準備と進め方
次回は、実際に養育費調停を申し立てるまでの流れや準備について、私自身の体験をもとに詳しくお伝えします。
過去の記事も参考にしてください。

ぜひ続きもお読みいただけたら嬉しいです。