節約は「我慢」じゃなく「選ぶ」こと|買い物中毒から脱出して気づいた、豊かに暮らすための習慣
かつての私は、毎日のように楽天市場をチェックして、「何か買うものないかな」と探し、セールやポイント倍デーに飛びついてはポチポチ…。
ちょっと安いから、レビューがいいから、今買わないと損だから。そんな理由で、心の底から欲しいわけでもない物を次々と買っていました。
でも気がつくと、家の中はモノであふれ、買ったことさえ忘れてしまうものも。お金は出ていくばかりで、家も心も散らかっていく一方でした。
買い物の頻度を減らしただけで、心も財布もラクになった
ある時、「また似たようなものを買ってしまった」と気づき、楽天での買い物ルールを決めました。
それは、月に一度、会員ポイントアップデーの日にしか買わないということ。それ以外の日に「欲しい」と思っても、いったんお気に入りに登録して“待つ”習慣をつけました。
すると不思議なことに、数日後には「やっぱり今はいらないかも」と思うことが増え、買う前に冷静になれる時間があるだけで、無駄な出費がぐんと減っていきました。
「安いから」ではなく「長く大切にしたいから」買う
もう一つ意識するようになったのが、
「安いから」ではなく、「本当に気に入ったもの、長く使えるもの」だけを買う
という考え方。
多少高くても、使っていて気持ちが上がるもの、丁寧に使いたくなるもの、長く愛せるものを選ぶようになりました。
結果的に、「安物買いの銭失い」がなくなり、本当に必要な物だけに囲まれる、心地よい暮らしができるようになったんです。
断捨離で気づいた心の変化と節約効果
この意識の転換が起こったきっかけは、ある日ふと始めた断捨離でした。
引き出し、キッチン、クローゼットから「なんでこれ買ったんだろう…?」と思う物が山ほど出てきて、一つひとつ手放すたびに、家の空気が澄んでいくような感覚がありました。
断捨離を進めるうちに、モノだけじゃなく心の中もスッキリとして、新しいことにチャレンジしたくなるようなエネルギーが戻ってきたんです。
そして、不思議と断捨離をした後は「良い出来事」が次々と起こるようになる気がします。
「買い物」は、手放す手間まで考えて慎重に
不要になったものを捨てるのは心苦しい。
そしてメルカリなどで手放すのも、実はかなり手間がかかります。
梱包の手間
質問のやりとり
発送の準備…
「これは売るの面倒だな」と思うこともしばしばで、その労力を考えると、最初から“手放す未来”を見越して買うようになりました。
「これを持っていて自分の心がときめくかな?」
「これは、10年後も使えるかな?」
そう考えるようになっただけで、物欲がぐっと落ち着いたのです。
持ち物を絞ると、暮らしも人生も軽くなる
災害の多い日本。いつ何が起きてもおかしくない時代。
だからこそ、私は「どこにでもすぐ動ける身軽さ」を大切にしたいと思っています。最低限の持ち物、心から気に入った物だけに囲まれる生活は、想像以上に快適です。
いつ何が起きてもいいように。残された人の負担を減らすために
私が断捨離を続けるもう一つの理由。
それは、「私が突然いなくなったら…」という想定です。
自分が亡くなったとき、大量のモノが残っていたら、それを整理するのは子どもたち。その負担を想像したとき、私は「今のうちにモノを減らしておこう」と強く思いました。暮らしを整えることは、未来の自分と大切な人への思いやりでもあると感じています。
断捨離は節約の第一歩
節約と聞くと、我慢・切り詰めというイメージがありますが、
私にとっては「断捨離」こそが節約の入り口でした。
モノを減らし、買い物の基準を見直すことで、心も家計もスッキリ整った。
それは、決してつらい節約ではなく、「暮らしの質を高める選択」でもありました。
おわりに:必要なモノだけに囲まれて暮らす心地よさ
「節約したい」と思ったときは、まず家の中のモノを見直してみてください。
気に入っていないもの、不要なものを手放すだけで、心とお金の流れが驚くほど変わります。
そして、本当に必要なモノだけに囲まれて暮らすことで、自分を大切にする感覚が芽生えます。
節約は「我慢」ではなく、「自分らしく生きる選択」なのだと、今は感じています。